臨死体験

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不思議と涙は、でてこなかった… 気が動転してるからか… ケンが嫌いだからか… いや、ケンは良い奴じゃないけど、悪い奴じゃない… 好きじゃないけど、嫌いじゃない… 人間、気が動転してると、訳の分からない事を考える… そんな中、救急車がきた… 救急隊員がケンに呼び掛ける… 『大丈夫ですか?…』 『大丈夫ですか…』 反応はない… 脈拍と呼吸を調べる… 意識はないが、生きている… しかし 早く処置しないと危険だ… すぐさまタンカの用意… 頭を強く打っているので、慎重に救急車へ… タツヤは付き添いでケンと一緒に病院へ… 残りの友人は現場に残り、警察に事情聴取… 病院へ着いたタツヤはケンの自宅へ電話で知らせた… ケンの両親が来るまで落ち着かない… ケンは今CT、MRIの検査をしている… ケンは大丈夫か… そこへケンの両親がきた… 両親はドクターに呼ばれ、奥の部屋へ… タツヤは現場に残った友人に電話し、現状を報告した。 両親が部屋からでてきた… 二人とも涙を流している… まさか… タツヤは二人に駆け寄ると、『今日明日がヤマだそうだ…』 ケンの親父がつぶやいた… タツヤは事故までの経緯を両親に話した… 両親は、『 ありがとう…今日はもう大丈夫だから、一度家に帰りなさい』… タツヤは、しぶしぶ帰宅した…
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