お坊さん

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お坊さん

普通の人は、法事や葬儀以外で、お坊さんと接する事など、ほとんど無いと思いますが、本当にタメになる事言います。 また、接していくうちに感も鋭くなり 目に見えないものも感じるようになったりもします。 よく幼い子供は霊的なものが見えると言いますが、お坊さんと接する事によって、清らかな純粋な心、幼い子供に近い心になるから、感が鋭くなるのだと私は思います。 今回は、そんなお坊さんのありがたい話の際に起きた出来事です… お通夜が終わり、身内を自殺で亡くした親族に何やらお坊さんが話し始めたので、私とゲジも同席させてもらいました… 話が進み、タメになる話も締めの段階、会場が静まりかえったその場所で… 『ぷぅ~~ッ』 オナラの音です… その瞬間、ゲジは真っ先に私を見ました… 誰かが動くと、周りも動く… そこにいる人、全員の目が私に向けられました… 人間は不思議な生き物で、初めに疑いをかけられると周りの人も、つられて信じてしまいます… 明らかに私と反対の方向から、その音は聞こえたのに… ゲジ… 勘弁してくれよ… あらぬ疑いをかけられた私は苦笑い… 葬家さんとお坊さんは、私に良い話を台無しにされたと思ったに違いありません… その時、私は一瞬ゲジに殺意を抱いたのは言うまでもありません… 全員の目が私に向けられたときの恐怖といったら… 恐怖体験でした…
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