馴れ初め~プロローグ~

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「えっ……俺の家、隣町だから次に会えるのはいつになるか……」 「ふふふ、気にするな純也!私は霧島森羅なのだぞ!私たちの愛に距離なぞ造作もない!」 はい? 今……変なこと言わなかった森羅さん? 「そうだぞ!私は霧島醍醐(きりしま、だいご)!不可能を可能にする男に任せたまえ」 「いえ、だから……」 2人とも高笑いをして人の話を完全に無視してる。 嫌なところが似てるぜ。 まぁ、その後は不気味に笑う霧島親子に、ベンツに押し込められて親の元まで送られた。 ちなみに、俺の両親は何故か呆然としていた。 ただ、一言。 「お前……とんでもないことをしたなぁ……まぁ苦労するのはお前だからいいか」 「駄目よ!父さん、きちんとさせて!こんなチャンスを逃しちゃ駄目よ!」 などと、意味不明に語りあっていたとさ。 腐ってるなぁ……両親ども!
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