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んで、意味不明な別れは、さらなる混乱を引き連れて再会へと帰還する。
「何これ?」
あれから2日後の朝。
窓から見える景色が一変していた。
俺が夢を見ていないなら、一昨日みた馬鹿デカい門と公園、ついでに我が家の何百倍の大きさの屋敷が目の前にある。
確かに昨日は多くの人が引っ越し、同時に家のまわりには建設中と書かれたフェンスが立てられ視界は皆無だった。
「……嘘でしょ?」
ピンポーンとチャイムが鳴る。
嫌な予感がした俺は慌てて玄関まで走り抜けてドアを開けると森羅がいた。
「おはよう純也!会いたかったぞ!」
「何でいるの?」
森羅は頬を膨らませて睨んできた。いや、睨みたいのは俺だから。
「む~純也が言ったではないか!私と一緒にいたいとプロポーズしてくれたではないか~」
何故か照れながら俺の胸で甘えてくる。
「プロポーズって何?」
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