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とにかく俺が言いたいのはろくな奴らがいないってことだ……気付けば俺の朝飯は森羅が完食してやがる。
こいつは本気で俺に惚れてんのか?
喧嘩売ってるとしか思えない。
「あの……これ、どうぞ!私お腹一杯だから!」
「えっ、いいの!?サンキュー!誰かと違って良い奴だな」
「なっ、しまったぁ!すまぬ純也!つい母上に進められて……」
「わかったから家に帰れアホ……森羅、Go home!」
ぎゃぁぎゃぁ騒ぐ森羅はとりあえず無視して、知らない女の子に分けられた朝食の残りの食パンにかぶりつく。
……なんか、今の表現おかしくないか?
この部屋には俺を含めて5人いる。
俺、飯泥棒(森羅)、リストラ候補(親父)、ヤンキー(母親)、俺に飯を恵んでくれた少女(誰?)
……最後の何!?
「むがが、だぶらだ!?」
「飲み込んでから、話せ馬鹿息子!」
失礼。
反省してるからフォークをダーツよろしく風に投げるのは止めてくださいお母様。
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