58511人が本棚に入れています
本棚に追加
ふと、生暖かい視線を感じて目を向けると視線の主は両親であった。
「いや~我が息子ながらジゴロだなぁ~きっと、そうやって森羅ちゃんも落としたんだろうな」
よけいなお世話だ親父。
「あ~ついに馬鹿息子もシスコンデビューか……一応お赤飯かぁ」
めでたくねぇよ母さん!
そのとき、背筋がぞくっとした。
なんだ……この異常なプレッシャー……予想はつくけど……突っ込まなきゃ駄目か?
「私の……未来の夫の純也に抱きつくなぁ!!」
「だぁ~俺は未来の夫じゃねぇよ!つ~か、お前まで抱きつくな!!暑苦しいわ!……って、言うか森羅さん強く抱きつき過ぎ!痛い痛い痛いわ!」
「みぎゃぁ!?」
我慢の限界です!
本気のチョップを森羅に叩きつける。
森羅は頭を押さえながら涙目で見つめてきた。
「うぅ……ずるいでわないか……私だって純也に抱きしめられたいでわないか……」
あ~俺も弱いなぁ……
森羅の上目遣いも反則だ。
普段暴走しているぶん素直にお願いされると断りづらい。
最初のコメントを投稿しよう!