58511人が本棚に入れています
本棚に追加
「その……後で抱きしめてやるから……今は我慢しとけ」
顔から火を噴きそうです。
だけど、森羅はとても嬉しそうに笑った。
うぅ……死にたい。
「うむ、純也はなんだかんだで優しいから好きなのだ!褒めてやるぞ純也」
「何様のつもりだ……貴様は……!」
「みぎゃぁ!?」
こうして、森羅は朝から2発目のチョップをおかわりした。
日に日に回数が増えているのは森羅が成長している証なんだろうか……退化している証だよなぁ。
まぁ、そんなこんなで俺には義妹の未由ができた。
っと、いうわけでいい加減学校に行かないと遅刻するのだが……
「何……この状況?」
右手の小指と薬指は未由に握られ、左手は森羅にがっちりっと握られている。
俺を挟んで未由と森羅は睨み合っていた。
「さっさと純也の手を離さぬか……女狐が!」
「森羅さんこそ。お兄ちゃんに軽々しく触れないでください。セクハラで訴えるっす!」
森羅はともかく……未由さん、あんた何かおかしくない?
まさか……こいつにも変なスイッチがあるのか神よ!?
「私は妹だからいいっす!妹は兄に対して何をしても良い権利があるっす!」
無いから未由!
つ~か、まさかのブラコンですか!?
「何を言うか!?それならば私は嫁だからいいのだ!」
嫁じゃねぇよ!
「嫁なんて私は認めていません!」
「私と純也の愛の深さには関係ないわ!」
「だぁー!てめぇら意味わからねぇよ!」
最初のコメントを投稿しよう!