兎の穴

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遠くからで何が光を発しているかは分からない。 足を止めた猫の隣に立って初めてその正体が認識できた。 「…これは?」 「扉だよ。白うさぎはこの先にいる。」 ――――――扉 よりも白うさぎという単語にピンときた。 そういえば彼は一体? 「君の運命。白うさぎはその実体さ。」 さすがに訳が分からなくなった。 「君が願うからだよ。 君の日常は彼が持っていったのさ。」 ?????????? 思考が追い付かない。
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