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  それでも、さすがに朝を迎えると幾分か気持ちが楽になった。朝は、静寂そのものだ。静けさがすべてを白紙に戻してくれる気がする。 家に帰って、ぐっすり眠れば昨夜のことは忘れるだろうと言う気がした。   バス停に向かう途中で見覚えのある車が走ってきた。遠藤先生だ。 遠藤先生は、実家が地元では有名な産婦人科なのだが、直ぐには跡を次がず外科医の道を選んだ。将来有望で、なによりイケメンだ。病院でも、一番人気だ。 あぁいう先生と結婚できたらいいのに。そのためなら、どうなってもいいと思った。   ………ガンッ―――!!  
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