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二人が離れていた時間。
それはたった五年でもあり、長い長い五年間でもあった。
学生時代、常にクラスでトップの成績だった私。両親から見ても、それなりにいい娘だったと思う。
そんな私は陽一と別れてから、家を飛び出して夜の仕事を始めた。
友達の家を転々としながら、何の目標もなくただ生きる日々。
別に親に反抗したくなったわけでも、何かに不満があったわけでもない。
ただ・・・、
もう全てがどうでも良かったんだ。
陽一という存在を失って、あの時私は、何を生き甲斐にしていけばいいのかさえ、わからなくなっていたから。
※今現在は、親とも頻繁に連絡もとっているし、実家にもよく帰っています。
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