プロローグ ~ゴミ~

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pm7:58 空が真っ黒に染まっている。 睦月は、自転車で学校から家に帰宅するところだ。 ペダルは漕がず、下り坂に車体のスピードを任せていた。 冷たい風が顔や耳に当たる。耳の感覚は麻痺し、頬には痛みのようなものが伝わる。 自宅まで、あと3分位で着く所に来たときだった。 睦月が、いつも使う通学路の、途中にある橋。 その名は関所橋。(セキショバシ) その橋の上に、何か黒い物体があった。
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