微かな空耳はラブソング…?

2/33
前へ
/399ページ
次へ
5月1日 PM 00:49 楠木高校の男子バドミントン部の部室内にて あと、11分。 11分で西行寺に行かなくてはならない。 でも1分ぐらい大丈夫か? いや、彼女の場合、一秒でも遅れたら機嫌が悪くなりそうだ。 睦月は部室内で慌ただしく着替えていた。 バドミントン部の練習が思ったよりも長引いてしまったのだ。 そんな睦月の姿を見て、同じ部の三年生の一人が尋ねてきた。 「…お前さ、何か用事あるの?」 「えっと…まぁ。」 そう言いながら、睦月は制服の黒いズボンを履いている。 「お前、もしかして…でぇぇとおぉぉぉぉぉぉぉ!?」 睦月の先輩が叫んだ。
/399ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13562人が本棚に入れています
本棚に追加