pm8:00に橋の上で

微かな空耳はラブソング…？

(佐原サンが曖昧な答えをするなんて珍しいな…。)

睦月は、彼女の後ろに着いていく様に歩いた。

PM 1:21 池袋行きの電車内

佐原サンと睦月は二人並んで席に座っていた。

そして、二人の間にはいつもの沈黙。

ただ、睦月達が乗っている車両の中ががおかしい。

睦月達の周りにいる乗客の様子がおかしい。

答えは簡単だった。

佐原梨子

この存在が、おかしくしていた。

老若男女問わず、周りの乗客が佐原梨子を意識している。