微かな空耳はラブソング…?

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(今なら…聞けるかも…。) 睦月は意を決した。 今日こそ聞き出す。 前から思っていた疑問をぶつける時だ。 「…2ヵ月じゃ…なかった、3ヶ月前、なんで関所橋で泣いてたの?」 「嫌。言いたくない。」 「早っ!」 物凄い早さで、拒否の返答が来た。 さすがに、これを聞き出すのは難しい。 彼女のプライドがそれを許してくれなさそうだ。 「…話したくないの…。どうしても…。」 そう言う彼女の顔は悲しそうだった。
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