微かな空耳はラブソング…?

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PM 2:42 とあるカフェの店内 窓側の席に、睦月と佐原サンが向かい会うようにして座っている。 そこに若い男性の店員が来た。 「ご注文をお伺いします。」 「カフェオレとBLTサンドを一つずつ。」 「…俺も同じので。」 「カフェオレとBLTサンドをお一つずつで宜しいですか?」 「あっ、はい。」 返事をした二人の声がピタリとシンクロした。 だか、あえて二人はその事には触れない。 店員がカウンターに向かうと、佐原サンが口を開いた。 「CD、ありがと。」 「あっ、別にいいよ。で、もう帰るの?」 「ん~…。できればまだここにいたいな…。」 「えぇっ!?」 睦月が驚いた。
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