13562人が本棚に入れています
本棚に追加
PM 3:14 ゲームセンター店内
周りの視線が痛い。
無理もないだろう。睦月の隣には物凄い美少女がいるのだから。
「…戸口クン?どうしたの?」
佐原サンが不思議そうな顔をした。
「えっ?いや!なんでもないよ!」
「もしかしてこの人…自分が美少女という自覚がない!?」
二人は、店内の入り口付近にあったクレーンゲームの前にいた。
透明な壁の向こうには、「世界中で有名な白いネコ」のぬいぐるみが座っている。
そのネコを、じーっと食い入るように佐原サンが見つめている。
「…佐原サンってこういうの好きなの?」
「ううん、全然。」
即答。
「あっ、そう…。」
(じゃあそんなに見なきゃいいじゃん…。)
次に二人は、ガンシューティングゲームの所に移動した。
最初のコメントを投稿しよう!