微かな空耳はラブソング…?

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PM 3:14 ゲームセンター店内 周りの視線が痛い。 無理もないだろう。睦月の隣には物凄い美少女がいるのだから。 「…戸口クン?どうしたの?」 佐原サンが不思議そうな顔をした。 「えっ?いや!なんでもないよ!」 「もしかしてこの人…自分が美少女という自覚がない!?」 二人は、店内の入り口付近にあったクレーンゲームの前にいた。 透明な壁の向こうには、「世界中で有名な白いネコ」のぬいぐるみが座っている。 そのネコを、じーっと食い入るように佐原サンが見つめている。 「…佐原サンってこういうの好きなの?」 「ううん、全然。」 即答。 「あっ、そう…。」 (じゃあそんなに見なきゃいいじゃん…。) 次に二人は、ガンシューティングゲームの所に移動した。
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