微かな空耳はラブソング…?

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PM 6:38 楠木高校の校門前 池袋から楠木高校へ戻る頃には、既に6時30分を過ぎていた。 睦月と佐原サンは、駐輪場に向かった。 楠木高校の駐輪場は、睦月達の教室がある南校舎のすぐ近くにある。 屋根がついており、雨の日でも自転車が濡れる心配可ない。 実は結構広い。 「でも知らなかったよ。佐原サン自転車通学してるなんて。」 そう言うと、睦月は自転車のロックを外した。 「…私の家、多分、戸口クンの家の近くだと思う。」 佐原サンが自転車のロックを外しながら言った。
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