微かな空耳はラブソング…?

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「えっ!?そうなの!?」 睦月の声が辺り一面に響く。 校内にいる生徒は二人しかいないので、尚更響く。 「【レウムハイツ】って知ってる?」 「うん。知ってる。」 「私あそこに住んでるの。」 「そうなの!?」 レウムハイツは、睦月の自宅から徒歩5分位で着くマンションである。 「あっ、でも中学が別だよね?」 「高校に入る前に引っ越してきたの。」 「へぇー…。」 「もう帰ろ?」 「あっ、うん。」 二人は各々の自転車に股がると、ペダルを漕ぎ始めた。
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