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桜並木を歩く少女達……
ブレザーに身をかため、真新しい靴を履いたその姿には、まだ初々しさがにじみ出ていた。
セミロングの外にはねた髪が可愛らしい少女は、一週間前に入学した学校の門前に立ち尽くしていた。
「とうとう…」
(あの人に会える)
「…ぇ…も……ぇ…」
「ん!?」
「こるぁ!萌!早く教室入らなきゃ遅刻だよ!」
「は、はいぃっ!!」
親友のアキコに引きずられながら萌は教室へと入っていった。
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