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会場を見渡す…
「第37回ツツジ祭杯弓道大会…」
会場の至るところにそう看板が立て掛けてあった。
「す、すみませーん」
「!?はい!なんですか?」
仕方なく近くにいた男性に兄の行方を聞くことにした。
「片山央(カタヤマナカバ)って人を捜してるんですが…」
「ああ、ナーカ?確かそろそろ立ちだと思うけど…。道場の中、捜してみよっか?」
「え!?今日、試合、10時からじゃーないんですか!!?」
「ん?9時だよ!」
(バカ兄貴ーーー(# ゚Д゚)ノ)
なんてことだ。
萌は余裕をこいて9時半に道場に辿りついていた。
(あ、兄貴…怒ってないかなぁ…)
萌は恐る恐る道場を覗き込んだ。
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