ツツジ咲き、恋も咲く

5/8
前へ
/66ページ
次へ
会場を見渡す… 「第37回ツツジ祭杯弓道大会…」 会場の至るところにそう看板が立て掛けてあった。   「す、すみませーん」 「!?はい!なんですか?」 仕方なく近くにいた男性に兄の行方を聞くことにした。 「片山央(カタヤマナカバ)って人を捜してるんですが…」 「ああ、ナーカ?確かそろそろ立ちだと思うけど…。道場の中、捜してみよっか?」 「え!?今日、試合、10時からじゃーないんですか!!?」 「ん?9時だよ!」 (バカ兄貴ーーー(# ゚Д゚)ノ) なんてことだ。 萌は余裕をこいて9時半に道場に辿りついていた。 (あ、兄貴…怒ってないかなぁ…) 萌は恐る恐る道場を覗き込んだ。
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!

44人が本棚に入れています
本棚に追加