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「萌!!」
道場とは逆の外側から、萌を呼ぶ声がした。
「っっ!!??」
(あ、兄貴!!!)
萌は声にならない声をあげた。
兄、央(ナカバ)は袴姿で弓と矢をもち、稟と立っていた。
央もまた、萌と同様に容姿端麗であり、女性と見間違えられるほどの美貌であった。
「すまんー!メールで時間間違っていれちまってたろ?ゼッケンありがとな!」
「ぁ、あはは。」
(全くよ!間違えないでよ(ノ_<。)グスン)
「…萌、弓道場来るの初めてか?」
「え?あ、うん!多分。」
「今から立ちだから見てけよ?面白いぞ!」
「?…うん。」
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