🍸ブルーグラスの破片💥

『幸せな時』

　家庭のことはあまり聞かないようにしているけれど、ウイは奥さんとずいぶんセックスをしていないらしい。若いと言うのはあるかもしれないけれど私を選んでくれていることが喜びだった。それは優越感を含んだものだった。
「酔っているからかな？　ポンが欲しくなった」
　さらに浴衣をめくると血色のいい足がむき出しになる。白くてムチムチしていて、ライトの当たり方かいやらしく見えた。
「ウイは酔うといやらしくなるよね。新年会の時も私と同期で、遅れて一緒に入ってきた子にセクハラ発言していたでしょ？
」
「酔っていても危ないね、それは」
　他人のことを言っているような感じのする彼の言い方がウイらしくておかしかった。
「吉田さんはまじめだから下手したら訴えられるよ」
　私が話している間に、彼の大きい手がすべるようにショーツを脱がす。
「ポンは嫉妬していたの？」
「違うけど、ウイを心配して」
「そう、ポンは優しいもんね」
　彼のキスが始まる。石鹸の香りがする。私たちは二人、くっついた。温かくて、時々伸びたヒゲが痛くて、長い髪の毛が邪魔して、私は愛を求めるようにきつく抱きついた。彼は私の体に夢中だった。