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昼過ぎ。水分に餓えて目を覚ます。
喉が渇いた‥。
冷蔵庫のミネラルウォーターを取りに行くために、ベッドから体を起こして初めて、割れるような頭の痛みと、胃のムカつきを自覚する。
完全に二日酔い。
酒のせいで不快に目覚めた朝は、いつも飲み過ぎたことを後悔し、酒は金輪際やめようと決める。
その決断は三日と持たないけれど。
朝方にタクシー使って帰ってきたのはぼんやりと覚えてる。
けど、その前後の記憶は断片的で、僚太は少なからずの迷惑を被ったのではないだろうか。
記憶を無くすと不安に陥る。
ついで自己嫌悪にも。
もう起きてる時間かな。
電話して平気だろうか。
いや、メールにしよう。
携帯‥どこやったっけ。
まだボンヤリしていて思考回路が働かない。
そもそも酔って放置したにせよ、なぜキッチンの調理台にバッグが乗っているのかが謎だ。
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