嵐の中の心

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落ち着いた三月に、内心ホッと安心し 東雲「三月君、僕で良ければ聞くから、話してくれる?」 頭を撫でた後、背中を軽くポンポンと叩くとさすり、心配ながらも優しく問いかけ 三月「…せんせ…こん…やく…っぅ…ひっく…」 言葉をとぎらせながらも、話すとまたポロポロ泣き出し 東雲「芦屋先生が婚約するの?」 ちゃんと言葉を聞き取り、言い直し再び問いかけると、三月は泣きながらも頷き。 東雲はどう言うべきか迷ったが、口を開いた 東雲「本当に婚約するって先生が言ってたの?」 早とちりかもしれない…と、思い背中をポンポンと軽く叩きながら質問すると、三月は首を横に振った 東雲「じゃあ、まだ決まった訳じゃないんだしさ、泣いてたらダメだよ」 やっぱり…そう思えば苦笑いし、優しい口調で言うと三月の頭を撫で 三月「それが…原因じゃ…ないの…」 俯き鼻を啜りながらも、涙を服で拭い言い 東雲「…先生付き合ってるって言ってくれなかった?」 少し考えると、ポケットからハンカチを出し三月の顔を覗き込みながら、涙を拭くと鋭い口調で言う 三月「!…うん…」 東雲の言葉にビックリし身を退くと、肩を落としながら頷いては言い、三月の反応に当たりと思い立ち上がり三月の前に座ると同時に、木陰に頼都の姿を発見すればため息を漏らすと
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