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呼び鈴を鳴らしたのは、香奈子だった…香奈子は三月を呼び出すと、近くの公園に行き
香奈子「…あのね…」
唐突に立ち止まると振り返り、真剣な表情で一言だけ告げると、帰って行った…
三月「…………」
茫然と立ち尽くしながらも、香奈子の言葉がやけにリアルで、三月は何も考えられなくなっていた。
香奈子が去って、どれだけ立ち尽くしたのか、唐突にその足でブランコに向かうと座り、茫然自失な状態でブランコを一回だけ揺らすと、涙が頬を伝った…
三月「っ…ぅ…っく…」
涙が頬から伝わり、地面に落ちる頃、ブランコが自然に止まり、そのまま雪崩れ込む様に、地面に跪く様な態勢で崩れ落ち、涙が止まらず…悔しさと切なさのあまり、拳を握りしめると振りかざし、地面を殴った
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