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ふと目を覚まし、時計を見ると時刻は14時を回っていた…
配達の事すら考えられず、布団から起き上がる気力も無い三月は、また目を閉じると
ノックする音が聞こえ、目を開け
三月「誰?」
起き上がらず、布団に入ったまま戸に向かい、問いかけ
和仁「俺…起きたなら何か食べるか飲む?」
戸は開かないまま、言葉だけが返ってくる…心配そうな声で
三月「…」
和仁だと分かると起き上がり、戸をゆっくり開けた
和仁「おはよう…」
心配をかき消すかのように、ニッコリ微笑み言うと、頭を優しく撫でた
三月「おはよう…」
挨拶は返したものの、配達をしなかった事を怒らない和仁に、申し訳ない気持ちだったが、そんな余裕も無く…俯いた…
和仁「軽く何か作って持って来るから、部屋に居な」
心配そうな表情を、浮かべながら言うと撫でる手を離し、キッチンに向かい歩き出した
三月「…」
和仁の背を見ながら溜め息をつくと、部屋に入り戸を閉めた
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