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数分後、お互い落ち着いた頃に部屋に集まった
春彦「で、芦屋先生は私を部外者と言いたいかもしれないけど…この子、河で自害しようとしてた、それを助けた…少なからず部外者ではないと思うけど??」
上座に座る春彦が険しい表情で、頼都に問いかけ
頼都「そうだったんですか…そうとは知らず、先程は失礼しました」
かなり驚いた表情をしたが、立ち上がっては真剣な表情で春彦に頭を下げ
春彦は溜息をつき、立ち上がり頼都の方に向かい真正面に立ち、目線を落とし
春彦「香奈子が、原因って所ですか??」
香奈子の名を聞き、驚いた表情の頼都が顔を勢いよく上げ、三月も同じく驚いた表情で春彦を見
春彦「香奈子は…私の婚約者なんですよ。ですが香奈子の両親の反対がありましてね」
やっぱりと言いたげな春彦は、半ば申し訳なさそうに話だした。
春彦「両親は街医者の芦屋先生を気に入っていらしゃって…私では家が重いそうです」
苦笑いながら言い続けようとした所に、ガタッと物音が部屋に響き三人は物音の方を向くと、目に涙を浮かべた香奈子の姿があった
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