嵐の続き

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三人共、驚いてはいたが誰より驚いていたのは、春彦だった 香奈子「三月君、私…私…ごめんなさい!!」 香奈子は目尻に溜めた涙を床にポタポタと流しながら、膝をつき謝りそのままなだれ込む様に、手と頭を床につけ土下座した 三月「お姉さん、そんな、やめてよ!!」 三月は慌てて香奈子に寄ると、肩を掴み言えば両手で香奈子の上体を押し上げ 三月「お姉さん大変だったんだもん、いいんだって」 少し頭を上げた香奈子と視線が合うと、ニッコリ笑い言い 香奈子「…本当に、本当に、ごめんなさい…ごめんなさい」 泣きじゃくりながらも、三月に謝り続けていると、香奈子の隣に春彦が膝をついて座り 春彦「香奈子を追い詰めたのは私だ、三月君、本当に本当に申し訳なかった!!」 真剣な眼差しで三月を見て言えば、土下座をした 三月「だ、だからやめてよ」 再び慌てて香奈子のように顔を上げさせ
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