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とりあえず、芦屋宅に戻った二人。
三月を診察するから、先に診察室にと言い身支度しに部屋に入るのを見届け、三月は診察室へと入った
三月「…なんか…落ち着かないかも…」
どこか落ち着けず、パタパタと足音を立てながら診察室の中をグルグル回ってみたり、隅っこを行ったり着たりを繰り返していると…
ガチャっとドアが開き、そこには苦笑いしながらドアノブを掴む頼都の姿があった
頼都「…何してるんですか…」
短くため息をつき言えばドアを閉め
三月「…ははは…はぁ…」
三月は苦笑いしつつため息を漏らし、そんな三月の頭に軽く手を置くといつもの椅子に腰掛け
頼都「三月、こっちおいで」
頼都の向かいにある椅子を、少し自分に近づけ言うと大人しく従い座り
三月「えっと…せ、センセ、俺、大丈夫だよ???」
大人しく座ってみたものの、どこか照れくさくなり俯き頬辺りをポリポリかきながら言うがー
頼都「真っ赤な顔して、何が大丈夫なんですか?」
反応の可愛さからかクスッと笑い、頬をかく手を掴むと少し顔を上げた三月の顔を、覗き込む様にして問いかければ三月の顔は赤みを増した
三月「ッ!!!!!…あ、いや、そ、そのッ/////」
目が合えば、スッと身を引き
答えようとするも、目を泳がせつつしどろもどろに言うと
頼都「…今回は本当にすみません」
三月の頭を撫でると、考え込むように視線を落としては目線を三月に戻し
腕を離せば、真剣な面持ちで謝罪すると
三月は少し俯いては、再び視線を頼都に戻し笑みを浮かべ
三月「センセ、俺は気にしてないよ?だって、俺―」
少し照れながらも、言いかければ
黙って聞いていた頼都が半ば無表情に抱きしめた
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