平凡

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「いってきまーす!」   勿論、返事なんかかえってこない。 親は早朝から仕事、高校生の姉は七時半頃に家を出る。   返事はないが、毎日言う。 言わないと調子が出ない。      鍵をかけ、学校に向かった。 外は天気が良くて、雲一つない快晴。見上げれば綺麗な青空が広がる。 夏なので最近毎日暑かったが、今日は調度良い気温だった。     俺の家から中学校までは徒歩7分程度。すぐに学校に着いた。 だが、学校に着いたと同時にチャイムが鳴った。外にある時計を見ると、短針が8と9の中間、長針は7を指していた。   (マジでっ!?) 焦って教室まで走った。 何故だかいつも遅刻ギリギリだ。   教室に着き、席に座った。 すると、それとほぼ同時に担任が入って来た。
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