平凡

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「えー、みんな知ってると思うけど明日から夏休みだからなぁ。 このプリントちゃんと読んどくようにぃ。」 担任はプリントを配りながら言った。 (…………夏休み!?) すっかり夏休みという存在を忘れていた俺は一気にテンションが上がった。   しかも今日は三時間授業というではないか。 一時間目は《夏休みの正しい過ごし方》を担任が語っていた。 一時間目が終わると、早速、隣のクラスの永瀬が俺に話しかけて来た。 「今日遊べる?」   「何して遊ぶの?」   「森林公園に冒険しに!」  永瀬は野生児みたいな発想と体力を備え持つ。   俺はため息を吐きつつも、まだ予定も入ってないので承諾した。
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