異次元牢の魔女

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 そこは酷い闇の中だった。  腕を伸ばしたら、その指先すら霞んでしまうような闇。  そんな中で、拘束された女が咲かせた光の花だけが、薄紫の光を散らしていた。    そこは異次元牢。    この世では無い場所。    あの世でも無い場所。    全てから隔離された、止めどなく広がる閉鎖空間であった。
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