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キャッキャッ…
公園で無邪気に遊んでいる子供達
犬の散歩に来ている人
暇を潰しているのかスーツ姿の人
色んな人達が居る公園
そんな中
独り泣いている女の子がいる。
『うわぁぁわん!!』
『ひっくッひっくッ…!!』
泣いている女の子の近くに同じくらいの男の子
「どうしたのぉ~~?」
「なんでないてるのぉ~?」
男の子が心配そうに女の子の顔を覗きこむ
『ひっくッ!ひっくッ!いたいよぉぉお~!!』
「ケガしちゃったんだぁ!!だいじょうぶぅ~??」
『……うっ…うん。』
「いたいのいたいのとんでけぇぇいッ!!!」
屈んでいた女の子がゆっくりと顔上げ
二人は無言で顔を合わせる。
『……。』
「……。」
「どう??いたくなくなったぁ~?!」
『…うっ……うん…。』
「じゃぁ一緒に遊ぼ~う?」
っとその時
遠くから~
《未來"ちゃ~ん!迎えに来たわよ~!》
女の子のお母さんが二人のもとへ来た
《あらっ!新しいお友達??僕~?僕も、もうそろそろ帰りなさぁい?お母さん心配するわよ~ッ♪》
「……。」
無言の男の子
《さっ!!未來ちゃん行こうかぁ~??》
『…まだいかなぁい……。まだかえりたくなぁい。』
《!!!!!!!!。》
無理矢理
未來をつれて行こうとする母
嫌がる未來を見ていた男の子
「未來ちゃんまた明日ねッ!!♪」
その言葉聞いた未來はおとなしくなり
『……。』
『うん!あしたぜったいあそぼうねぇ~~!約束ぅ~~!!!』
《……。》
お母さんに手を引かれながら帰って行く未來"の後ろ姿を見ながら男の子は寂しそうに手を振っていた。
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