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「君は怖くないですか?」
ハイドから視線を外し、レイジスは言った。
「怖い?」
「自分が他人と変わってしまったことが、です」
「…分かりません。オレが他人と違うだなんて、考えた事ないんです。それに、ついこの間、精神感応能力者(テレパス)だって言われたばかりだし…」
疑心暗鬼。
言葉を慎重に選んでいる。
まるで自分の言葉がナイフになったような錯覚に陥る。
触れれば壊れてしまいそうなレイジスに困惑する。
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