愛、風邪、葛藤?

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「大丈夫…なんだけど、なんだか食欲がなくって…」 皆一斉に驚きの声を上げる。それもそうだ。食べる事が1番の喜びのうさぎが、食欲がないと言うのだから。 さすがの、星野もその言葉に反応し、近づいてきた。 「おだんごが食欲ねぇなんて…雨か雪でも降るんじゃねぇの?」 「なんですって~!?…って、あれ?…」 うさぎが立ち上がろうとした時、急にフラッとして、目の前が真っ白になった。星野がすかさず受け止める。 「おだんご!?」 「「うさぎちゃん!」」 「お前っ…すげぇ熱じゃん!」 そぅ、朝の息切れや、顔が赤かったのは高熱のせいだったのだ。 「お、俺!保健室に連れてってくる!」 お姫様抱っこをして、血相を変えて教室を飛び出す。まわりの女子からは、羨ましいだの、ずるいだの、キャーキャーと声が飛び交っている。 「うさぎちゃんいいなぁ~あたしもしてほしい!」 「美奈子ちゃん、そんな事言ってる場合じゃないだろ?(苦笑)」 「ごめ~ん、冗談よ!」
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