48人が本棚に入れています
本棚に追加
「大丈夫…なんだけど、なんだか食欲がなくって…」
皆一斉に驚きの声を上げる。それもそうだ。食べる事が1番の喜びのうさぎが、食欲がないと言うのだから。
さすがの、星野もその言葉に反応し、近づいてきた。
「おだんごが食欲ねぇなんて…雨か雪でも降るんじゃねぇの?」
「なんですって~!?…って、あれ?…」
うさぎが立ち上がろうとした時、急にフラッとして、目の前が真っ白になった。星野がすかさず受け止める。
「おだんご!?」
「「うさぎちゃん!」」
「お前っ…すげぇ熱じゃん!」
そぅ、朝の息切れや、顔が赤かったのは高熱のせいだったのだ。
「お、俺!保健室に連れてってくる!」
お姫様抱っこをして、血相を変えて教室を飛び出す。まわりの女子からは、羨ましいだの、ずるいだの、キャーキャーと声が飛び交っている。
「うさぎちゃんいいなぁ~あたしもしてほしい!」
「美奈子ちゃん、そんな事言ってる場合じゃないだろ?(苦笑)」
「ごめ~ん、冗談よ!」
最初のコメントを投稿しよう!