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『はい、なんですか?勝手に早退までして。今は授業中ですよ。』
「悪ぃ…おだんごが39.5℃もあって、今うちなんだよ。で、とりあえず、氷水で濡らしたタオル頭に置いてんだけど、他に何したらいいかわかんなくてさ。」
大気は大きなため息を一つつきながらも、細かく教える。
『風邪薬がリビングの引き出しに入っています。何か食べてからがいいので、お粥か、食欲がないようなら林檎をすりおろして食べさせてから飲ませて下さい。』
「分かった!」
『それから、すごく汗をかきますから、こまめに身体を拭いて、着替えさせてあげてください。水分補給も忘れずに。』
「サンキュー!あ!夜天に代わってくれよ。」
なぜか、夜天に代わりたがる星野。嫌な予感がして、夜天は出たくないと言うのにあまりにもしつこいから仕方なくでる。
『何?』
「夜天!今から早退して、林檎とスポーツドリンク買ってきてくれよ!」
『なんで僕が!?』
「大気は真面目に授業受けてんだろーけど、どうせお前寝てんだろ?」
図星なだけに何も言えない夜天。
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