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公園のブランコに座り2人…
手が届きそうで届かない
微妙な距離感
今の私たちの心のよう…
何が2人の距離を遠ざけたのだろう?
戻りたい?あの頃に
戻れない?あの距離に
降りたブランコ
彼の後ろに回る…
見慣れた背中
広くて 大きくて
大好きだった背中
その背中に そっと
手を伸ばしてみる
立ち上がる彼
届かなかった背中…
最後の言葉を残す彼
「うん…。」 と言うのが
精一杯の私
涙こらえる私の頭を
ぽんぽん と軽くたたき
私の元を去って行った
溢れ出る涙
だんだん小さく
滲んで行く背中…
1度も振り向かなかった彼…
だから
見えなくなるまで
見送れた背中…
振り向かなかったのは
彼の最後の優しさ…
そして 決意…
人目もはばからず
泣いて歩いた 帰り道
指をさされてもいい
胸を張って 帰ろう
真っ直ぐ伸びた
彼の背中のように
彼を大好きだった自分に
誇りをもって…
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