767人が本棚に入れています
本棚に追加
終業式の日…まだ彩香と亜紀は仲直り出来なかった。彩香は何回か誤解をとこうと亜紀に話しかけたが、一切話を聞いてくれない。他のクラスの子からも孤立したまま、夏休みに突入した。
二学期になってからは、亜紀が他の子に島本の一件を話したみたいで嫌がらせをされるようになった。机に落書きされてたり、授業中【死ね!裏切り者】と書かれた手紙が回って来たり…。
話が男子にも広がって、彩香はクラス中からいじめられる様になった。クラスの半分は傍観者…何もしてこないけど、彩香のかわりに苛められたくないからかかわりを持たない。
その事を知った島本が亜紀を呼び出して、名前が書いてなかった事と彩香は何もしていないと話をした。でも今さらみなに真実は言えない…いじめはだんだんエスカレートしていった。
彩香は不登校にはならずに毎日学校に行った。彩香は休み時間のたびに図書館に非難した。そこまでは誰もこないから。そうやってうまく逃げてるうちに、段々といじめは終息していった。
進路決定の時期になった。彩香は親にも先生にも反対されたがかなり遠方の、電車で何十分もかかる高校に行くことにした。同じ中学の子が一人もいない所に行きたかったからだ。
三月…推薦入試で彩香は希望の高校に受かり、クラスの大半が進路が決定した。でもまだ彩香はクラスの子と仲直り出来なかった。
亜紀とはこのまま誤解されたままで卒業なのかな…。卒業までもう何日もないのに、2人は結局話もしないまま卒業式を迎えてそのまま別々な進路を歩き出した。
四月になり入学式の日、彩香は眼鏡をとりコンタクトにした。そして髪も少し茶色くして、背中まであった髪をばっさり切っていた。高校に入ったら違う自分になる…そのためにはまず外見をかえなければ。
彩香はすぐにクラスの子と打ち解けた。中でも美花と言うショートカットの目がクリクリと可愛い子と仲良くなった。
「ねぇ彩香~。一緒にバイトやらない?私が春休みから行ってる所」
「バイトかぁ~。駅前のコンビニだよね?」
「そうそう!彩香来てくれたら楽しいし。ね?」
彩香は一瞬迷ったがバイトをする事にした。新しい洋服もバックも欲しい。それに新しい事にチャレンジするのは楽しい。
「美花ちゃんの友達かぁ~。今人出足りないからヨロシク」
彩香は即採用された。そして彩香は面接をしてくれた店長に、密かに一目惚れしていた…
最初のコメントを投稿しよう!