波乱の幕開け

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近所のイタリアンレストランで食事をして、澤井の住んでるマンションに向かった。 澤井の家は三階にあって、部屋の中は整然とかたずいていた。座り心地のいい二人掛けのソファーに座って 「随分綺麗にしてるんですね♪澤井さんて綺麗好きなんだぁ」   と彩香は部屋を見回した。   「俺散らかってるの苦手でさ。」 キッチンでコーヒーを入れながら澤井は答えた。 二人はバイトの事、学校の事などをコーヒーを飲みながら話した。ふと彩香が時計を見ると、時計は11時を回っていた。   「もう終電なくなっちゃう。そろそろ帰りますね」   そう言って彩香が立ち上がると澤井は   「車で彩香の家の前まで送って行くよ。」   「ほんと?やったぁ♪」   と彩香が喜んでいると、澤井は急に彩香を抱き寄せてキスをした。びっくりして彩香がぼーっと澤井を見つめていると   「彩香ってほんと顔に感情が出るのな。可愛いよ…」   そう言いながら彩香はソファーに押し倒された。彩香は雰囲気に飲まれて抵抗もせずにいた。わりと乱暴な感じの愛撫。彩香はこれが初めてだったから、澤井のされるがままになっていた。 ゆっくりと澤井の熱い物が入って来る…思わず   「痛いっ…」   と声を出してしまった。澤井は   「もしかして初めて?」 と彩香に尋ねた。彩香は無言でうなずいた。   「じゃあゆっくりいれるから…力入れないで…」「い…あっ…」   ゆっくり出し入れされてもやっぱり痛かった。やがて澤井は彩香のお腹の上で果てた。     澤井は彩香を家まで送ると、じゃあまた!といって去っていった。しばらくぼーぜんと澤井の車が見えなくなるまで見送っていると   「彩香!なんだよこんな時間に」   びっくりして振り替えると、卒業式以来逢ってなかったおさななじみの武史だった。   「武ちゃんこそどーしたの?」 「俺はマガジン買うの忘れてたからちょっとコンビニにな」 武史は答えた。ひさしぶりにみる彩香はなんだか大人びて凄い綺麗だった。何分か立ち話をして二人は別れた。   家に帰って玄関を開けると家族はみんな寝ていた。彩香はそーっと部屋に入って、まだドキドキして治まらない心臓を押さえながら眠れない夜を過ごした…
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