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彩香は次の日普通に学校に行った。昨日と同じ自分なはずなのに何かが違う気がしていた。なんとなくクラスメイトと逢うのが恥ずかしかった。
二時間目の休み時間に彩香の席に、5人の女子が集まってキャーキャー騒いでいた。
「え~マジで?あやちんやるぅ~♪」
「ねぇねぇ♪相手だれよ?」
ずっとニタニタしている彩香にいち早く気付いた美花に、質問責めにあっていたら他の仲良しの子も集まって来た。
「あやちんいいなぁ~!私も処女捨てたい!」
よしちゃんが小声で言うのを忘れて、大きい声を出してしまった。すると一斉に冷たい視線がクラス中から集まった。
「やだも~よしちゃんの馬鹿!」
彩香は真っ赤になりながら、よしちゃんをたしなめた。
「やべぇ~ごめん!」
手を合わせて謝るよしちゃんにみんなはケラケラ笑った。彩香は誰とHしたのかは決して言わなかった。澤井にバイトしづらくなるから、言わないでねって口止めされてたし。
楽しい時間はあっと言う間に終わって、三時間目は物理の授業だった。彩香は昨日の事を考えながら上の空だった。先生に名前を呼ばれたのも気付かずに…。
「こらぁ~!藤崎!何ぼーっとしてんだよ。罰に職員トイレの掃除でもしとけ!」
先生の一言にはっと現実に引き戻されて、彩香はいきなり立ち上がった。クラス中がクスクス笑う中、さっき話を聞いた5人はニヤニヤしながら彩香を見ていた。
澤井とは週①ぐらいのペースで、その後も逢っていた。でも逢うのはいつも夜。昼間は店があるから逢えないし、逢う場所も澤井の家のみ。そしてHしてしばらく話をして、家まで送って貰ってbye×2。他の子みたいに遊園地いったり、映画みにいったりしたいのに…。でも澤井は人込み苦手だから…。その一言でいつも終わってしまっていた。でも理由は他にあった…彩香は後々知る事になる。
もう一つ彩香は気になってる事があった。Hの時に澤井は一切ゴムを付けなかった。さすがに彩香は不安になって
「ゴム付けないの?」
と澤井に聞いた事があった。でも澤井は
「中で出さなきゃ平気だよ。俺失敗したことないしさ」
妙に自信満々に言われて、彩香はもうゴムを付けてとは言えなくなってしまった。
彩香と澤井が付き合い始めて四か月…彩香の体にある異変が起きた。
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