〈壱〉

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「むぅ…、そんなに笑わなくても………」 プゥッと頬を膨らませるとその表情がまた笑いを込み上げさせるのか、更に笑い続けている。 何と言うか腑に落ちないよ……… そんなに笑うことかなぁ? 「ハハッ、ごめん。取り敢えず、それくらい元気があればもうベッドから出られるね」 カイ君は笑い声を抑えた震えた声音で言った。 たっ確かにもうベッドから出られるだろうけどっ何でそこまで笑うかなぁ! 「アキラ、そんなに怒らないで?」 まるで小さな子供をあやすように頭を撫でられた。 やっぱり、腑に落ちないっ!! フードの下に見え隠れする表情は明らかにまだ笑ってる!! 絶対に笑ってるよっ!!
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