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男はそう告げたあと小さく息を吐いた。すると、男の後ろに立つ影が少し揺れ喋りだす。
影「滓よ、我々の一番最初の復讐は、いつ何をするつもりだ…俺は、あの城の中でのうのうと国民から巻き上げた血税で生きている奴等を許せない……」
滓と呼ばれた男は、影に焔の燃え盛る手を影に向け、静かな声で制する。
滓「落ち着いて物事を考えないと、倒せる物も倒せなくなるよ……」
影「ちっ……」
滓は、舌打ちをする影を横目で見て薄くその澄ました顔に微笑を浮かべ言った。
滓「大丈夫だよ……ちゃんと考えはある……」
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