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【睦月アジト】
滓「此処がアジトさ…」
滓は暗闇に紛れ込み、何人足りとも近付けまいと生い茂った木の蔓に隠された、深い深い洞窟を指差した。
そして、洞窟は全てを飲み込むように口を開けていた。
小さな影「なんかばっちいのぉ…………」
洞窟を見た小さな影が不満を表すように、フードの下で頬を膨らます。
そんな小さな影を見た影が言う。
影「滓…何故洞窟を選んだ?本来戦いを行うさい要塞、城などの我々を隠し、有利にする場所を選ぶべき…しかし、洞窟は我々にとって良くは言えないな…」
滓は影を見て、得意気に…いや、それを表情には浮かべず言った。
滓「良いのさ、これで。」
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