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産まれた時は覚えて無いが
呼吸はしていた。
駅の改札口…
進む人並み…
そこに響いた
悲しげな…そして大きな泣き叫ぶ声
その日は雨がどこか寂しげにシトシトと降り注ぐ午後
1つの小さな命はそこにあった
その命はゆりかごの様な小さな箱に入れられていた
ゆりかごの中には命の他にもう1つ達筆な文字でメモ書きが雨で濡れていた
『この子をお願いします。命名・翔』
翔の運命の歯車がゆっくり。そして静かに。回り始めた。。。
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