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クリエーターの数珠の話
夜中、二人でベットで話している時、直哉が「俺、10代の時に買った時計ずっとはめててんけど、今日仕事の人らと焼肉食べてる時に、後輩が『形見として預かっておきます』と言わて、時計とられてん」って言った。
アタシは「別に出てくるまで預かっただけならイィやん?入らんかったらすぐに返してくれるやろぅし、入ったとしても預けらなアカンねんからさぁ」と言いながら、直哉の反対の右手を見ると黒の数珠をしてた。
アタシはこれや!と思って、直哉に「これ何?」と言うと直哉は「なんか魔よけのやつ」アタシが「見せて~てか一回外して?」と言うと直哉は外してアタシに渡してくれた。
そのままアタシは自分の左手にはめた。
しばらくして直哉は「ちょ~お前それ返してや!それ5000円くらいして高かったんやから」って言ってきたから、アタシは「アタシもこれ預かっとく!入らんかったら返すし、入っても出てきたら返すから!!別に貰うわけじゃないんやからイィやん!!」アタシは直哉に必死にそぅ言っていた。
直哉は笑っていたけど、あたしはなんとかして違う話題を振った。
だけどしばらくしたら「あっそぅ言やぁそれ早く返してや」って言うから
アタシは「嫌や」と直哉の目を見ながら真剣に言うと「強制ですか?」って笑いながらアタシを見るから「うん」と言うと直哉はもぅその話はしてこなくなった。
今現在も、アタシの左手には直哉の数珠がある。
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