7年振りに…

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化粧をし終え、直哉は自分の鞄の整理をしていた。 直哉が「俺、手帳書いてんねん」と言いながら、パラパラとめくってた。 横から覗くと、6月、7月はひたすら《取り調べ》と書いてた。 拘置所では毎日、毎日取り調べやったらしぃ。 8月に出て来れたのは保釈金を払ったから、自分の貯金で200万払ったと。アタシは「あんたの親が払ったと思ってた」直哉は 首を横に振りながら「俺って金持ちやろ?」と笑ってた。 アタシが「手帳見せて!」と言うと渡してくれた。 アタシはベットに座り、パラパラめくって見るとほとんど仕事内容ばっかりで、どこへ仕事行ったとか出張だとか説明してくれた。 再に新しいページの方へめくろうとしたら、直哉がいきなりアタシの横へ来て「ちょ~もぅアカンアカン!恥ずかしい事書いてるし」と手帳をとりあげようとしたから、アタシも必死で抵抗したけど結局、内容がわからぬまま手帳は直哉の元へ。 今でも何書いてたかかなり気になるけど、それは謎のまま… 馬鹿なアタシは《愛と電話した》とか書いてくれてんのかなぁ?ってアホな想像してしまいました!!
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