虚無の空間

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「君が今日で人生を終わらせないための貴重な話をしよう。」 「私の話は最後まで聞きなさい。」 「そして、選択しなさい。」 「死か生か」 少しの間があき、『私』は更に話しだす。 「君は日本の広島や長崎を知っているかい?」 (広島?長崎?・・・・・・・・) 「広島・長崎この2つの都市はある兵器が初めて使われた場所なんだ。」 (ある兵器?原爆のコトか・・・・・でもなぜ原爆なんだ??) 「気付いているだろうが、ある兵器とは原子力爆弾、原爆のことだ。」 「さて、ここで質問だ。君は我が国のこの原爆を投下した行為は必然だったと思うかね?」 (コイツは何がしたいんだ!?!?) (アドバイスとヒントをやるだと?舐めやがって!!!) 男は立ち上がり部屋を見回し叫ぶ 「おい!!お前どこかで見てんだろ!!!!」 更に男は声を大きくして叫ぶ 「目的はなんなんだ!!!?えぇ!?金か、!!!それとも他になにかあるのか?」 「なんとか言いやがれ!!!!!」 男が叫ぶがなんの反応も返ってこない。 白い部屋では、ただ映像が流れ続けているだけだ。 「*#@※→〇だと思っている。これを極論だと思うかもしれないが、真の答えはこれのはずだ。」 映像はいまだに終わっていない。 男は椅子に座り直しながら言う。 「見終わるまで話さないってか?」 男は椅子に戻り再び映像に目を向ける。
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