2人が本棚に入れています
本棚に追加
雨
天(ソラ)から零れる水
光を遮り
地を濡らし
身体を冷やし
水気を含む空気が
私の気分を低下させる
日の暮れた帰り道
スカイブルーの折りたたみ傘を広げ歩いた
いつもと違う小さな傘は
歩く度に雨に濡れ
ジーパンが脚に纏わり付き
欝陶しく思う
そんな時
真っ赤に光る信号に歩みを止める
何気なく濡れた地面に目を向ければ
一面が“ぱあーーっ”と輝いた
たっぷりと水を浴びた地面は
町中の光をキラキラと反射し
まるで宝石をちりばめた様に見えた
いつも見ていた景色なのに特別に見えた
雨の日は
私だけの
魔法の世界
最初のコメントを投稿しよう!