夢縛るテスト期間

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  ~詩歌と利菜~ 「詩歌、始めよ。」 利菜は数学の教科書を開き、詩歌に問題を出してみる。 「じゃあ簡単のから、……次の集合Aについて、n(A)を求めてみて?A={20、40、60、80、90}だよ。」 「……………………」 真剣に考える詩歌を見て利菜は微笑んだ、考える事は良い、脳を使う事でより勉強が出来るようになる。そう利菜は思っていたのだが…… 「利菜、集合AのAは誰なの?」 利菜は絶句する、どうやら詩歌は真剣なようだ。 「詩歌……誰とかじゃないから…集合Aは集まってAになる、つまりA={20、40、60、80、90}だからAは20、40、60、80、90の全部で5個集まってるでしょ?だから答えは?」 利菜が詩歌に聞くと詩歌は自信満々に答えた。 「280!」 利菜は苦笑いしか浮かべれない、自信満々に答えた詩歌は、こんなの簡単という顔をして誇らしげにいた。 「詩歌……違うよ…てかどうやったらそんな答えになったの!?」 「足算」 完全に利菜は固まった、何故なら足算すら間違っているのだ。 「まずいわ………何とかしないと…」 利菜の目の前にいる少女は利菜の目からは最強の強敵に映った。
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