夢縛るテスト期間

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  愛理衣と亜梨子 2人は教科書を見た。 「愛理衣は偉いわね~、私達より年下なのに♪」 亜梨子はそう言って愛理衣の頭を撫でる、愛理衣は撫でられた瞬間にビクリとなったが亜梨子の顔を見て安堵する。 「はい、優しい先輩のおかげです。飛び級出来なかったらホッケースティックで何度も叩くぞって脅すんです………それに勉強せずに遊んでいたら何度も叩くんです、泣いても止めてくれません。」 愛理衣はトラウマを思い出したのか、涙目になっている。 「愛理衣も苦労したのね…誰の仕業か分かったけど…」 亜梨子は愛理衣の頭を撫でながら苦笑いを浮かべる。 泣きやんだ愛理衣は気合いを入れる 「さあ!、勉強を始めま……」 愛理衣が言い終わらないうちに亜梨子がポツリと呟く。 「宇宙ってどのくらい広いのかな~」 「………そんな事より勉強を……」 「宇宙って今も広がっているのよね~」 「亜梨子さん……勉強やりたくないんでしょ?」 愛理衣が呆れたように言う。 「違うわよ、ただ気にっただけよ。………光よりも速いのはあるのかな~」 ワザとらしく言う亜梨子に愛理衣は悪戯っぽく笑う。 「ありますよ?今からみっちりと教えてあげますよ?」 「え?………遠慮しとくわ!さあ、始めましょう!」 「そこまで聞きたいのなら教えてあげます!、光よりも速いのは宇宙の広がるスピードで………」 「止めてぇぇぇえぇ!」 愛理衣の地獄のような授業が始まった。
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